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北星学園生協をめぐる、のほほんなブログ。旬の生協情報、極私的情報もお届けします。




2018年8月31日金曜日

新・生協今昔物語(2)

大原です、こんにちは。

今日の大谷地も雨がちです。現在は雲間から青空ものぞいています。
お昼休みのひととき、いかがお過ごしでしょうか。

新・生協今昔物語(資料で見る北星学園生協)の2回目は「生協の栞」。

1966(昭和41)年に設立され業務をスタートさせた北星学園生協は、1967年4月に新入生を迎えます。
それに合わせて、生協の栞を作成したようです。


写真は少なく、使われていてもモノクロで、全体的に質素な作りになっていました(当時としては当たり前だったと思いますが)。
編集後記には、編集作業が遅れて予定していた時期に新入生に届けられなかったことが記載されています。


理事や学生委員のお名前を拝見すると、私にとっては見知った名前も散見されて、懐かしさを覚えます。

そして翌年の1968年に制作された「生協の栞」。
1967年版に比べると紙質も良くなりました。


業務案内を見れば、物価高騰の折、いかに生協が安く提供しているかが強調されています。この時期は高度経済成長期の終盤の時期にあたりますので、経済成長につれて物価も上昇していたのでしょうね。


面白いのは暖房具についての文章。
「まず部屋を暖めましょう。そして勉強に、読書に張り切つて下さい。」
「勉強に、読書に」とは大学生向けらしい文章です。しかもストーブとともに石炭も販売していたということはちょっとした驚きです。
また、書籍はこの当時から5%引きだったようです。紹介文では「5分安(ごぶやす)」と表現されています。
今の学生さんにもお知らせしたいことは、生協では店舗に並んでいない商品でもサービスでもほぼ間違いなく生協で入手できるということです。「購買部紹介」でも「注文制を取っている」との表現があり、昔も今もこれは変わりません。
ちなみに営業時間は今よりも短かったようです。

ファイルされていた「生協の栞」に共通に記載されていたのがこれでした。

誰が描いたのでしょうね。

セルフサービスとはどういうことなのかを周知したものでした。
セルフサービスという言葉自体が新しかったのかもしれません。ですので文章でも絵でも周知する必要があったのでしょう。

食堂部の説明もなかなか味わい深いです。
ちなみに、食堂では次のようなメニューを出していました。

ここにもあるハムライス(笑)

「基調メニュー」と「特別メニュー」に分かれています。今では定番メニューと催事メニューに分かれていますし、季節ごと・月ごとにメニューが入れ替わりますので、ずいぶん違っています。

またこの栞には業者の広告も掲出されていましたが、懐かしく見たのがこれ。


この広告については第3回で再度触れますが、この時代にはあったのですね、オリベッティ。

そしてこの頃には喫茶部も営業していたようです。その名もRainbow(レインボー)。

「ダベる」はもはや死語?

ここで注目して欲しいことは、その金額と一物二価。
コーヒー150円は現在のCafe Sarah(カフェ・サラ)と変わりません。当時の食堂の価格は現在よりもずっと安かったので、いかに喫茶メニューが高価だったのか分かります。
しかも、 組合員と非組合員の価格が違っていたこと。時代を感じます。
ちなみに、1971年と1981年の喫茶部レインボーについては生協今昔物語(2)で紹介しました。

ところで、この時代の大学の動きを『北星学園大学五十年史』から拾ってみると次のようになっていました(関係がありそうな事項のみ)。

 1964年1月14日 大谷地校地に移転開始
 同年3月20日 第1回卒業式(英文学科第1期生8名)
 1965年4月1日 経済学部経済学科開設、北星学園余市高等学校開校
 1966年6月11日 北星学園生活協同組合設立(大学店として食堂・購買業務開始)
 1967年12月27日 第3期工事の竣工により本校舎全館完成

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