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北星学園生協をめぐる、のほほんなブログ。旬の生協情報、極私的情報もお届けします。




2018年8月30日木曜日

新・生協今昔物語(1)

大原です、こんにちは。

今日は雨ですね。
お昼休みのひととき、いかがお過ごしでしょうか。

さて…

「資料庫を整理していたら、生協設立時から昭和63年までの資料が出てきました。」
生協理事を務める越T室長から連絡がありました。

バインダーは7冊。
北星学園生協設立時ほど資料数が多くなっていて、資料そのものも内容もまさに隔世の感があります。越T室長によれば、生協にかかわったO津さん(元事務局長)かA知良さん(元事務局長)あたりがファイリングしたのではないかとのことでした。

丁寧にファイリングされていました。

そこで、4回にわたって、資料の一部を紹介しようと思います。題して資料で見る北星学園生協。
第1回の今日は、設立時の資料から。

生協設立に至る経緯と当時の状況については、『北星学園大学開学20周年誌』(1981年)に掲載された初代事務局長である佐藤正夫氏の文章があります。
その中に「1966(昭和41)年6月11日(土)午後、大学チャペルで開催された『北星学園生活協同組合設立総会』こそ、わが生協の誕生でありました。」との一文があります。

設立までおおむね3年の準備期間を要したようですが、北星学園大学に経済学部が設置された1965年には学生数が増加したことから一気に生協設立に向けて動き出します。
※1965年の文学部学生数429名でこれに経済学部経済学科162名が増加し、計591名(『北星学園大学五十周年史』)。その後831名、1,100名、1,388名と増加する。

北星学園生協が設立された1966年は今から52年前です。
学生の皆さんにはピンとこないかもしれませんが、52年前といえば半世紀以上前。もしかするとご両親が生まれた時期に重なる方もいるかもしれません。それぐらいの月日が経っています。

その設立総会の議案書と議事録がこれです。

会場は礼拝堂(チャペル)

本人出席数に注目。凄い数です。

そして主務官庁である北海道庁への認可申請書。

10月1日に申請

まだ区制は敷かれてなく、所在地は白石町大谷地。
発起人代表は時任正夫氏(当時北星学園学園長)でした(1969年から北星学園理事長)。時任氏は第1回理事会(1966年6月13日)において北星学園生協理事長に選任されていました。
まず、資料そのものが青焼きです。
青焼きというのはコピー技術のひとつで、現在のようなコピー機が出回る前は青焼きやガリ版刷りなどで複写してました(今の学生さんにはガリ版刷りも分からないか…)。
ちなみに、札幌市が政令指定都市になり区制が敷かれたのが1972(昭和47)年4月1日(7区)。厚別区が白石区から分区したのは1989(平成元)年11月6日でした(札幌市ホームページによる)。

さて、総会資料の中に示されていたのが食堂の営業に関するプランでした。


当時は短大は南四条校地にありましたので別立てになっていました。短大の方が営業時間が長かったのですね。
献立表を見れば、まさに当時の物価水準が分かります。
天丼、玉子丼、親子丼がメニュー候補になっていました。

それより何より、資料が手書きです。
しかもうまい!

事業計画書や予算損益計算書(見積損益計算書)などの金額も興味深いです。638万円が最初の供給予算(売上高予算)。現在はその100倍になっています。
なお、設立当初の予算書は1966年6月1日から翌年の3月31日までが会計期間でした。現在は毎年3月に始まり翌年2月までが会計期間です。いつから2月決算に変わったのでしょうね。

次は第1回理事会議事録。

設立総会の二日後に第1回の理事会

北星学園学園長室で開催していたのですね。その後、総代会などは北光教会で開催されたりしています。

最後は事業開始後の食堂の営業品目。

設立総会資料では、30円だったかけそば・かけうどんが25円に値下げされていました。
また親子丼がなくなっていました。


B定食とC定食があるのにA定食がないのはなぜ?(笑)
奇っ怪なのがハムライス60円。
ハムカツとご飯なら分かりますが、ハムライスは想像が付きません。どなたか、記憶が残っている方、いませんか?(事業連合にはご存じの方がいそうな気もしますが)。

しかも営業時間も開始時刻が30分繰り上がって10時30分からになっています。
謎といえば短大の営業時間も大学より長くなっています。これはどうしてなのでしょうか。

話は前後しますが、北星学園生協の発起人名簿には50名を超える名前が記載されています。


これを見ると「北星学園大学」生協ではなく、「北星学園」生協であることが実感できます。
というのも、大学生や短大生、大学教員や短大教員、大学・短大事務職員の名前が多いのですが、男子高(現附属高)の方々、女子高の方々のお名前もあり、学校法人北星学園全体で生協を設立したことが分かるからです。
まさに、学校法人をあげて設立したのが北星学園生協だったわけです。このことはとても重要な事実であると思います。

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