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北星学園生協をめぐる、のほほんなブログ。旬の生協情報、極私的情報もお届けします。




2016年2月10日水曜日

春遠し

大原です、こんばんは。

今日の大谷地は時折吹雪状態になる一日でした。
昨日は気温が高かったのですが、そのせいで、昨夜から降った雪はとても重く、今朝の排雪作業は大変でした。
雪は夜になっても降っています。

中庭の木々にへばり付いた雪

カバードウォークの屋根もご覧のとおり。


今日は大学院修士課程の論文審査会がありました。
私の院生も何とか乗り切ってくれてホッと一息。
『これで今年度の授業関連が終了!』と思いきや、もうひとつ、追試験が残っておりました。(笑)

論文審査会を終えて今日のWE

今日は、何はなくても鍋焼きうどんサラダ、そしてデザート付き。
ここ数日、座ったままの仕事が続き、しかもカロリー高めの食事も続きましたので、お昼は少し控えめにしました。(笑)

あと何回食べるかな。


さて、ここからは極私的話題。
今日は簿記の日だそうです。まったく知りませんでしたが会計に関係する組織(団体)によって2004年に制定されました。
なぜ今日かといえば、1873(明治6)年2月10日に、福澤諭吉が『帳合之法』の序文を草した(文案を作った)ことにちなみ制定されたようです。

『帳合之法』は日本で最初に出版された西洋式簿記書です。
この本の面白さは単なる翻訳書ではなく、英文文献(教科書)を下敷きにして当時の日本にはなかった言葉(用語)を作りだし、商店名も英語のそれではなく日本にあるような商店名に書き換えている点(たとえば岩城屋や甲州屋)など、いろいろあるのですが、昔々、私が一番感心したのは、零を◯と表現したことでした。

『帳合之法』が出版された頃は日本語は縦書きで、しかも数字は零を表現していませんでした。
今でも千円と書いたりしますよね(お札の表には千円と書いてあります)。1,000円ではなく千円。1,100円は千百円。1,110円は千百拾円。
縦書きでなくても横書きでも◯を使わなくても表現できるのが漢字。まずはこのことに驚いたのですが…(院生の頃でした)。

一方で、福澤諭吉が翻訳した英文文献は横書きでカンマなしの数字でした。つまり$1000。
これを縦書きにし、位取りがしやすいように工夫した結果、カンマを付け、英文文献の表現を90度回転させて表現したわけです。
すごい発想ですよね。個人的には日本的「零の発見」と思ってます。

研究室にある復刻版。

しかもこの本が西洋式簿記を広めようと意図して出版されていますので、今読んでもなかなか刺激的です。
最後に、本の凡例に続き記載された最初の一文。思わず笑いますよ。

古来日本国中に於て学者は必ず貧乏なり、金持は必ず無学なり。

明日は建国記念の日。
よい休日を。

【追記】
『帳合之法』は、デジタルで読む福澤諭吉で読むことができます。

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