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北星学園生協をめぐる、のほほんなブログ。旬の生協情報、極私的情報もお届けします。




2017年9月9日土曜日

出張余話

大原です、こんにちは。

現在の厚別は雨も上がり晴れています。
今日は重陽の節句ですね。

神戸出張のこぼれ話です。
往路は新千歳空港の0番搭乗口からの搭乗でした。
かつて(国際線ターミナルができる前)は国際線用として使用されていた0番ですが、個人的には、国内線では初めての使用でした。

ゲートを通過してからも結構長い通路を歩きました。

搭乗機はいわゆるLCCではありません。

さて今日の話題は新千歳空港で見かけた表示板についてです。


いつの頃からか(でもそれほど前ではないと思いますが)優先席に設置された表示板。
到着した時間が早かったこともあり、その表示板をつらつらと眺めていました。

まず目に付いたのは中国語。
簡体字(中国大陸)では「愛心専座」と表現するのに対して、繁体字(台湾)では「博愛座」。
愛心は「思いやり」という意味があるそうです。なので思いやり専用座席というところでしょう。「あなたのお気持ち次第です」的意味合いがあるのでしょうか。
一方、博愛座は優先席という意味だそうで、こちらは日本語と同じ意味で、「広く人を愛する」ということなので、「あなたに愛する気持ちがあれば当然(席を譲る)」という意味合いが含まれているのかもしれません。

次は韓国語。
ハングルでは4文字なので、『どんな意味なのかな』と思って調べてみると、노약자석(ノヤクチャソク)は、老弱者席なんだそうです。文字通り老人・弱者のための席というわけですね(当然、検索して調べました)。
いずれにしても表現は違っていても、「優先席」と同じように短い言葉で表現していることには違いはありません。

ですが、一番下に書いてあるロシア語。
ナント2行!
読めないし、調べようがない。これは一体何と書いてあるのか、俄然、興味が湧いてきました。

こんなときはロシア語に精通しているS先生にSOS。(笑)
というわけで搭乗前に写真を撮ってメールで教えを請うことにしました。

そして神戸到着。
お昼過ぎにS先生から丁寧なメールをいただきました。

それによれば、この長い文字列は「お子様連れの乗客と身体障害者のための座席」と書いてあるそうです。分かれば『なーんだ』ということになるのですが、さすがS先生、このあと、丁寧な解説と推測を示してくださいました。
まず、ロシアにも「優先」にあたる語はたくさんあるそうです。しかし日本でいう「優先席」という意味での使い方はしない。S先生、和露辞典を引いたところ、日本語「優先席」のロシア語訳には、「お子様連れ・身体障害者に加えて高齢者が入った長いフレーズが書かれていた」とのこと。

日本語と同じような意味で「優先席」というロシア語を使わず、「お子様連れの乗客と身体障害者のための座席」と説明的に表現する。うむ。
では、それはなぜなのか。

ちょうどお昼ご飯を食べていたときにメールが届いたのですが、S先生の推測を読んで、3メートルほど飛び上がりました。(笑)
「まったくの推測」と断りを入れて説明していましたが、『なるほど、なるほど、なるほど』と驚くばかり。

推測なので推測をこれ以上書くわけにはいきません。
もしその推測をお知りになりたい場合には、直接、S先生にお尋ねください。

あ、北星にはあっちこっちにS先生がいるのでした。ロシア語が堪能なS先生を推測してください。(笑)

では良い週末を。
ちょう‐よう【重陽】
(陽の数である九が重なる意)五節句の一つ。陰暦9月9日で、中国では登高という丘に登る行楽の行事がある。日本では奈良時代より宮中で観菊の宴が催された。菊の節句。9月の節句。重九。[季]秋。

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