アカシアの大谷地

大原です、こんばんは。

今日の大谷地は晴れの一日でした。

ところで、大谷地駅の近くを通る南郷通。
南郷通には、札幌で一番長く続くアカシア並木があります。
現在、アカシアの白い花が咲いて、馥郁とした香りが漂っています。

南郷通（大谷地駅付近）

アカシアといえば、つい最近、『アカシヤの大連』（清岡卓行、講談社文芸文庫、1988年）を読み終えました。
この小説は、1969年下半期第62回芥川賞受賞作で、15年も前から（初めて大連を訪問した頃から）読みたいと思いつつも、なかなか手にする機会がありませんでした。

この小説の中で、大連のアカシアについて清岡氏は次のように表現しています。

5月の半ばを過ぎた頃、南山麓の歩道のあちこちに沢山植えられている並木のアカシヤは、一斉に花を開いた。すると、町全体に、あの悩ましく甘美な匂い、あの、清純のうちに疼（うず）く欲望のような、あるいは、逸楽のうちに回想される清らかな夢のような、どこかしら寂しげな匂いが、いっぱいに溢れたのであった。［p.112］

私には到底このような表現はできませんが、それでも、清岡氏の表現したいことは十分に理解できます。それほどの香りであるということです。
ちなみに、南山麓というのは、大連外国語学院があったあたり一帯の、かつては日本人街があった地区です。
私が滞在していた頃も、そこここにアカシアの木があり、香りを大いに楽しんだ記憶が残っています。また、大連にはアカシア祭り（槐花節）というお祭りがあります。

ぜひ皆さんもアカシアの香りを楽しんでくださいね。

というわけで今日のWE。

今日はスタミナフェアから麻婆ヒレカツ丼（410円）、これにミニサラダ（51円）、みそ汁（32円）を付けて493円でした。

相変わらず刺激的な辛さ。今日が最終日だそうです。

では良い週末を。